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Vespa 125 ET3 Primavera
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レバー交換とクラッチ調整 (2005.5/20)

クラッチ側に続き、ブレーキ側のレバーも削ってみる。遊要領を得ているから、2個めの加工はさすがに早かった。

アルミは磨けば磨くほど輝く。癖になりそうで怖い。
トレードするとこんな感じだ。遊び心は愉しい。

旧車系某雑誌に「アルミの鏡面仕上げ」が掲載してあった。見逃せないことが書いてある。ボクらが愛用している魔法のピカールは研磨力が強いため、かえってキズがはいるそうだ。そう聞くと、たしかに磨くことによってできた細かいキズはいつまでも消えてくれなかった。

試しに仕上げ用の超微粒子コンパウンドを使ってみた。なるほど・・・、傷がつかない。なんでもないアルミレバーが別物に生まれ変っていくことに驚く。とんと興味がなかった、Wアメ車にクロームメッキWがわかる気がしてきた。

早速交換してみることに。リアキャリアの再メッキが完成し、引取りの帰りに大雨と遭遇。泣きたいほど悔しかったが逃れられなかった。レバーのグリスアップにちょうど良い機会だ。

左右レバーの交換はワイヤーの調整が必要。こんなサイトでも直メールをくださる方がいらっしゃる。その中でクラッチワイヤーの調整方法を質問する方が多かった。イチから手順をメ−ルで伝えることは難しく、この機会にページを作っておこうと考えた。賢い方は違うやり方も有るだろうが、ウチの2台のベスパはこの手順で不都合はないので参考になれば幸いかと思う。


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□クラッチワイヤ−の調整

「クラッチワイヤーを交換後、キックに抵抗がなくなった・・・」が質問内容の大半。この場合、クラッチレバーが嘘のように軽くなる反面、ワイヤーの遊びが多すぎてクラッチを切ることができない。ワイヤーの引き具合が不足している。

クラッチレバーを握ったとたんに切れてしまったでは逆に扱いにくい。半クラッチも操作ができない。レバーを握り、クラッチを作動させるまで適度な遊びが必用だ。調整はエンジン側のクラッチワイヤー末端部で行う。


最初にエンジン側でクラッチワイヤーを留めている金具を緩めておく。

この固定金具の正式名はなんと言うのだろうか? ニップルとパーツリストに書いてある。この金具を緩めたあと、ボルトを完全に抜いてはNGだ。なぜならば内部に小さなキーが入っており、ワイヤー自体を受け止める。最初は知らずに紛失してしまって慌てた。Φが合うボルトの軸を切断。挿入しても代用ができる。

固定金具本体は8mm、ボルトの頭は7mmレンチを使用して固定する。ご覧のように8mmのレンチ(オープンタイプ)はクリアランスの関係で4mm厚以下の薄口レンチしかかけることができない。


次にエンジン側のワイヤーアジャスター(Wナット)を緩てから、右回りにめいいっぱい締めこんでおく。ワイヤーの微調整はこちら側で行う。

ワイヤーを強く張ってから(遊び少)、アジャスターで遊びを多くとってもOKだが、ボクは固定金具の張り不足をアジャスター側で張るようにしている。左回りでケーブルアウター内のワイヤーインナーが張り、たるみが少なくなって遊びも少くなくなる。

クラッチのワイヤーを張ろう。インナーワイヤープライヤーがあると楽に引くことができる。

いよいよ調整。固定金具を留めるには片方の手で金具の8mmへ、反対の手は7mmのボルトを締めこむ。同時にワイヤーを強く引いておく必用がある。ワイヤーを引くと言うことは、ワイヤーがかかっているエンジン側のレバーフックをかなり前方へ押しておかなければならないのだ。お分かりのように、押す手が不足してしんどい。困る。

専用のプライヤーがあれば片手は2役を担当してくれるから、楽にワイヤーを引くことができる。ない場合、このフックをどなたかにマイナスドライバー等で押してもらうか、バイスプライヤーでもOKだろう。

ワイヤー張りはこのレバ−フックの位置でハンドル側クラッチレバーの遊びが決定する。クラッチレバーがワイヤーを引いていなければ遊びが多くつき、強く張ると遊びが少ない。

その遊びはハンドルのクラッチレバーを握っていき、ほぼ中間あたり手前でキック抵抗がなくなる位置だ。クラッチが切れる位置を探そう。1回の張りではまず決まらないと思ったほうが良さそうだ。地面とのクルアランスがなく、非常にやりにくい。

もう少し張りたいなと感じた位置で固定金具を締め、アジャスター側で不足分を調整すると良いだろう。



レバーストローク30%前後の握りでクラッチが切れるようワイヤーを張る(キックに抵抗がなくなる位置)。切れ加減のストロークは好みもあるとは思う。


8034km
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