ベスピーノを探せ!
>HOME
Vespa 125 ET3 Primavera
19

重いクラッチ(2003.8/17)


堂々と公道が走れるようになった。お盆休暇は絶好のチャンス。前の晩にタイマーをセットし、早起きして逝く夏を走ってみたかった。ところが生憎の雨ばかり。結局はお盆の間、ずっーと降り続いた。

やっと雨がやんだのはラストの休日だった。ET3を引っ張りだす。10kmほど走ると、メットのバイザーにポツリと落ちてきた。どうも止みそうもない空模様にUターン。向こうから見慣れたスクーターがやってくる。「ベスパだ・・・」と思ったら、淡いブルーメタリックのベスパだった。はたしてボクのET3に気がついただろうか・・・?

山沿いと違って、こちら側は降っていなかった。友人宅でのんびりする。これが裏目に出る。やられてしまったのだ。帰りの雨に・・・。人間は濡れてもいいが、ベスパが濡れることは絶対に嫌だ。妙に悔しかった。

ベスパのハンドルバーは低い分類だと思う。いや、シートが高めなのだろうか? このポジションはスポーティな感覚だ。それを感じさせられるのは2ストの音。これがいい。ET3はとても静かなのだが、時々後ろで発する「パンパン」というハジける音が聞こえてくる。ベスパに乗ることが愉しくてしょうがない。

今日のランで2ツほど感じたことがある。シフトチェンジ時の音がやたらでかいと思った。チェンジしたことがはっきり聞こえてくる。こんなに大きなチェンジ音がしったっけ? 50sは・・・。ニュートラルも非常に入り易かった。

もう一つ、クラッチレバーがやっぱり重い。引きがこんなに固いとは・・・。途中で握るのを、とうとう放棄したくなったほど。4枚強化クラッチの50sより、はるかに重く感じる。最初は50sのもたしか重かった気がする。使いこんでいくにつれて、軽くなっていくのだろうか? そんなには待てないので、ワイヤーを再びグリスアップしてみる。

新しいワイヤーはグリスをベダベタに塗って組んでおいた。これで引きが重いのなら、アウターにオイルを注入してみようと思う。その手法は雑誌等にも載っており、オイル差しのノズルとアウターの内径差でスムーズに注入できない。そんな時、ノズルとアウターをテーピングして注入するといいらしい。なるほど・・・。しかしベスパのクラッチワイヤーは位置的にこれがNG。

注射器で注入するってことを思いついた人はすごいと思う。1プッシュで漏らすことなく完了できそうではないか。この案を採用・・・。

早速近くのホームセンターに行ってみた。夏休みの宿題と言えば、昔は昆虫採集と決まっている。怪しげな薬品といっしょに注射器もセットに入っている。「これをください・・・」、と聞く。置いてはいなかった。「ははん・・・在庫不足か?」ではないのだ。今の子供はこんなことはやらないらしい。

それではと薬局に出向く。「最初からここに行けば良かった・・・」とブツブツ言いながら聞いてみる。やっぱりない。そればかりか、「注射器ありますか・・・?」にヘンな顔された。薬物関係かなにかで、今はオーダーにも応じないそうだ。

どこにでも置いてあった注射器は、いったいどこに行けば買えるんだろうか? そんな矢先、BBSのお客様からいただく。あるところにはあるんですな。


オイル粘度のせいで、「ブレーキクリーナー割り」にするとスムーズ
とのこと。ボクは潤滑剤で希釈した。
なんとなく怪しげなムード・・・。想えば、こんな危険な物を平気で売
っていたのですね。昔は。
見事に失敗。レバーを引き、アウターに向けて注入したところ、グリ
ップシャフトの方に回ってしまった。しばらくはオイルの雫が止まら
ない。雨にも打たれ、ナニをやっても裏手にでる原監督の気分。
めげる。

やっぱりズボラはいかん。レッグシールドがオイルだらけになった。ワイヤーとアウターの内径差はほとんどなかった。いくら注射器と言えども、オイルが注入できない。

「グリップがグリスアップできた・・・」と気を取り直し、ワイヤーを抜いてチャレンジしてみよう。最初っからやっておけば良かったのだが・・・


back next


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送