ベスピーノを探せ!
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Vespa 125 ET3 Primavera
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台湾からのベスパ(2003.11/6)


ベスパを見つけた。地元の商店街を歩いていた時だった。電車にはめったなことでは乗らない途中でのこと、駅に向かう道をたまたま違った角を曲がって発見。お店の中に置いてある。真っ赤な50s。ディスプレイにしているようには見えない。自賠責はとうの昔に切れていた。かなりの間、乗っていないことがうかがえる。

こんな地方でベスパを見かけるということは、芸能人と遭遇するより貴重な体験。目と鼻の先にベスパを持っている人がいたことに驚く。その日は妙に得した気分になった。

実はもう1台、軒先にポツンを置いてあるベスパも確認。通りすぎにスゴク気になる。ET3でデジカメを持って出かけたついでにシャッターを押す。

「ディスプレイかな・・・?」と、思っていたのはどうも違っていたらしい。一風変わった店構えは、真昼間でもシャッターが下りているようなのだ。そう言えば、通るたびにいつまで経っても定位置に居座っている。何故だろう? ベスパだけここに置き去りにされたということだろうか? 

見た限りはパーツはちゃんと着いている。よくもまぁ、盗難に遭わないものだ。こんな大通りで・・・


今年になって発見。やっとカメラに捕らえた。


近くに寄ってみた。「スモールだったんだ・・・」、初めて知る。通過しながらの横目では確認できなかった。シングルシートとアイボリーかグレーかはっきり判別できないカラーが他車種にも見えた。

しかしこういう状況にベスパで乗りつけ、ヘルメットを被ったままあれこれ観察する姿はアヤシゲではないか。「ん?あんた誰?」と他人に聞かれても、ここに居る口実を講釈するのがなんだかおかしい。

ボディカラーはアイボリーだと思う。好みではないが、サイドガ−ドが着いてシングルシート仕様。リア側にかけてあるシートは、ガソリンタンクへの悪戯防止だろうか? 見ればナンバーもちゃんと着いている。全体的のコンディションはまずまず。

ホイールのサビが痛々しい。哀れさが漂う。まったく乗っていないようだ。「ん? メーターが大きいぞ・・・」、そのベスパはベスパでも「50ss」。台湾でライセンス生産されたアジアンベスパだった。「あなたはタイワンから来たのね・・・」。

ボクは詳しくはないが、最初のブーム当時、「あちら(イタリア物)は6V、こっちは12Vでパワーもある。なおかつ安価・・・」とのキャッチフレーズで大量に出回ったそうだ(※相違点はBBSの1500番代を参照)。

「ベスパならみんな同じ・・・」、と思った人は飛びついたに違いないなぁ・・・。実はこのボクも購入の際、程度が良くてリーズナルブな価格に吊られ、危なく「タイワン・ベスパ」を落としそうになった。イタリアとの「本物」の違いがさっぱりわからんかったのだ。最初は・・・

ウチの50sを引き取りに行った際、同行した友人が真っ先にフレームナンバーを見て、イタリア物かどうかの確認を電話でやりとり。ボクはチンプンカンプンだったが、「本物」との確証を得て購入したいきさつがあったことを想い出した。


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