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Vespa 125 ET3 Primavera
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Cワイヤーの交換‐1(2003.12/21)


クラッチワイヤーをアウターごと交換してみる。ベスパは各ワイヤーがボディの内部を通る。ハンドル上にワイヤー類がまったく見えない。ピアジオ設計人のコダワリを感じるところ。

このスマートさが、いざアウター交換となると一大事。無用心にアウターを引き抜いてしまえば2度と入りそうもない。アウター交換の方法は、「ベスパファイル」に掲載してある。他の方法で確実に交換できないものか・・・と、考えてみたが思い浮かばなかった。この方法を採用してみる。

新旧のアウターどうしを突き合わせ、そのまま引いて入れ替えてしまうのだ。突き合わせのガイドは針金を芯にする(ベスパファイルには掲載していないが)。なるほど、これしかない。ベストな交換手法だと感心。

と言っても、ベスパのアウター交換は初体験だ。もし仮に、ボディ内で新旧のアウターが外れ、目も当てられない状態に陥ることだって考えられる。かなり緊張して挑む。


メーター穴からアウターを抜く。その前にヘッドライトを外す。このようなカットでも、デジカメに撮しておくと配線のメモ代わりになる。
ボルト1本でメーターが外れる。
レバー・エンジン側ともワイヤーをフリーにした後、ハンドル側のアウターを引っ張り出す。ところがメーター穴に出すには手が入らない。J 字型の針金ナンガーで吊って引き出すと具合が良い。小さい面積の50s/100ではもっと大変かも知れない。

メーター周辺の塗料剥がれの謎が解けた。ワイヤー交換の際、ここに当たってしまうのだ。ウエスを当てたほうがいい。
おおおっ ここだ犯人は・・・。皮膜に数箇所の亀裂を発見。


アウター皮膜の亀裂は、ボディ内部に隠れる部分にはまったくなく、走っていたのはメーターハウジングから左ハンドル内部へ湾曲している部分。カーブに無理があるのだろう。ここより油分が全部漏れていた。どうりでメーターハウジング内がオイリーなはず。「注入作戦」は一人よがりだったようだ。


いよいよアウターの入れ替え準備。古いアウターにまず針金を通す。次に新しいアウターにも通す。キャップどうしを突き合わせ、アウターが外れないように末端の針金は折り曲げておく。これでボディ内で抜けることはないと思う。針金のΦは0.9mm。
念のため接続部分にテーピングし、シリコンスプレーで潤滑しておく。この段階で手はすでに真っ黒。
エンジン側より引っ張りだす。かなり緊張する。弱気で引き抜いたところ、なんとあっさり貫通してしまって驚く。思いのほか、簡単。ここまで来れば完了したのも同然。ちゃんと出てきた時は妙に感動する。
新しいアウターを短く処理する。インナーにはテフロンコートされたライナーが挿入してあった。気がつかなかった。
クラッチレバー側より新しいワイヤーを入れる。アウターはレバー側に戻すのでこの方が確実だ。ところがなんと、楽勝ムードでいた終幕に立ちくらみするすごい事実が・・・

発覚。スムーズに完了できるはずでいたのだ。最初の予定では・・・。アウター交換そのものは拍子抜けするぐらい簡単だった。だがここに来て、なんとNGとなってしまった。いや、交換出来たことは出来たのだが・・・

自転車用ワイヤーに問題がある。長さが不足していたことが判明。あと10cmも長ければOK。非常に悔しい。泣きたいほど悔しい。サイクルショップにうかがってみたところ、自転車用ワイヤーは最大で2Mと決まっていると言う。てっきり、購入したワイヤーも2Mと思い込んでいたのが大失敗。1.7M が実測。足りないのだ。

そもそも、アウターを2M購入したのだから、ワイヤーが1.7Mしかないぐらいは教えて欲しかった。このサイクルショップではインナーワイヤープライヤーをぼったくりされた経験上、印象がどうも良くない。

この後、Φ1.6mm・2M 版は在庫があるかどうかをうかがってみた際も、「2Mあるとは言ってないですよ・・・」と平然と言ってのけた。「1.7Mだ・・・」と言ってもいなかった。このサイズで2M版はなかった。存在しないのだそうだ。あるのはシフト用。線径はさらに細くなってΦ1.2mm。なんとなく不安な感じがする。

サイクルショップのオーナーは、あまりにも頑固にないの一点張りだったので、なかばあきらめていたそんな折、サイト来訪者の方より、2M 版はちゃんと販売されている情報を得る。「サカザキ」と言うメーカーから出ているのだそうだ。

ということで、作業は中断。ホームセンターに行く用事ができた。 試しにこの状態のまま、エンジン側でワイヤーを切りつないで接続。テストした感じでは、例の「引っかかり」は、まったくなくなったことが確認できた。フツーのバイクなら、これほど苦労せず 愉しめないはず・・・

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