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Vespa 125 ET3 Primavera
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軽井沢とステーの失敗 (2004.8/8)


初めて軽井沢へ行ったのは随分と昔のことだ。関越道はまだ未開通だったから、R17から碓井峠を越え、5・6時間はゆうにかかった。

鎌倉同様にボクはこの街が好きだ。旧軽のロータリーにパン屋さん「パスコ」があった。ここはシャレていた。テラスの各テーブルにトースターが置いてあり、パンを注文して自分で焼く。

朝のさわやかな空気の中でとても美味しかった。軽井沢らしかった。
来るたびにまずはここで食べるのがこの街で最初にすることだった。

ところが月日と共にいつの間にかこのパン屋さんも閉まり、替わりにロックを安いラジカセで鳴らすショップが多くなってきた。

嘆いてもしょうもない。一歩入れば昔ながらの風景がたくさん残っている。その軽井沢をベスパ7台で走ってきた。ボクらにとって無謀とは道中でのマシントラブル。同行する皆さんに迷惑がかかる。一応は事前メンテをしっかりやっておく。無事に完走できたことが格別に嬉しい。ウチのET3にとって、初の100kmオーバー/日のツーリング達成記念日!

7台のベスパたちは、とんでない状況と遭遇した。感動するほどの新発見だった。土砂降りの中でも平気な顔をして走りきってしまうこと・・・。まともなバイクと違い、鉄のよろいが幸いしたのか? ベスパはほんとうにタフなことに感心!

一泊の荷物は籐のバスケットに積め、リアのキャリアに着けた。キャリアは大変便利。ご覧のように休憩中、ヘルメットがポンと置ける。ベスパはメットさえ置く場所に苦労するのだ。バスケットは旅している雰囲気満点!

今回はスペアタイヤカバーなるものを新装備。前部分がポケットになっており、ちょっとした手荷物がラフに入れられて大活躍。ドラえもんを飼っているようだ。

ベスパでも疲れることはなかった。125のトルクは充分にある。峠でもギアリングがぴったり! ただし純正のシートは長時間乗るとオシリが痛くなってくる。なんども姿勢を変えて走った。

軽井沢で問題発生! リアキャリアの自作ステーは大失敗だった。幾度となく走ったかぎり、ナンバーブラケットに差し込んだだけの自作ステーが外れることはなかった。なんという油断!

バスケットの重量を計算に入れなかったのだ。路面の段差を通過するたびに上下マスが過大になるのだろう? 途中で何度も調整したがNG。最後は成すまま。完全にあきらめムードになっていた。

帰りの道中では、ステー先端がナンバーブラケットに当たってキュッキュッと嫌な音を立てている。ピンクのナンバーは、とうとう凹んでしまった。


ナンバーブラケットの穴にラバーを介して差し込んであるだけの安易な工作が裏目にでる。
外れてブツかりキズついてしまったナンバー。手抜きだなぁ・・・



パテを盛って補修しておく。

ナンバーと言えば、ご一緒したGumi さん(千葉某市)の原付2種ナンバーはやたらとハデ。ピンクはラメ入りの凝った作り? 色も相当濃いカラー。土地によって色の濃度が微妙に異なるのが面白い。

自作ステー1号は早急に却下する。違う方法を考えないといけない。10月に長野の白樺湖まで、また無謀の計画がある。のれんを吊るパイプが目にとまった。材質は加工がし易いアルミ製だ。白色にも塗ってある(良く見れば薄いビニールでコーティングしてあった)。


ステー2号はのれんのアルミパイプ両端をツブしてボルトで固定する。写真は裏側。亜鉛メッキの金属板はすぐにサビそう。
仮にセットしてみる。下の金属板はナンバーに挟んで土台にする。今度は頑丈だと思う。キャリアは穴だらけだ。



軽井沢の別荘で参加したV100のエンジンを整備性の面で降ろした。不足したミッション用オイルを3台のベスパで買出しに行った。コンビニで聞くと信号を右折した場所にスタンドがあるとのこと。ところがなかった。結局ははるか先。

日曜の午前中はプリンス通りに向かうクルマの列が延びている。ボクらはそのクルマ達を横目にフルスロットルで駆け抜けた。
後にも先にも軽井沢らしい光景のなかをベスパで走ったのは二日間でこれだけだ。

この瞬間が本当に素晴らしかった。軽井沢を走るのは2輪に限る。しかもベスパで・・・

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