ベスピーノを探せ!
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Vespa 125 ET3 Primavera
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裸のプリマ (2004.10/18)


塗装のガン吹きはさんざんやった・・・、とbV0でえらそうに書いてしまった。ボクの場合、ホワイトメタルというハンダに似た鉛のカタマリで金属。モデルカーなのだが、プライマー・サーフェーサー・本塗りの順が行程。メタリックは最後にもう一つのコートが加わる。

エアブラシが使えるから、1/1のクルマもベスパも補修した。剥離はめったなことではやらない。ペーパーで荒しておいて、塗装の上より吹く。ベスパのスタンドやナンバーのベースプレートもこのように塗った。手抜きと言えばそうだが問題もなかった。

KANEBAN さん担当の方とのやりとりの中で、下地は「単にペーパーをあてるだけ」と早とちりしていたようだ。曲がったレッグ部分を板金、あとのパートは下地を整える意味でこのような作業? と勝手に想像していた。

ど素人の考えではこの手法をとる。効率アップの意味でもこう処理する。素人はなによりも手間を省力したい。ここだけの話しだが、エンジンは降ろさないものと思い込んでいたのだ。

今日、用事で出かけたついでにET3を観てくる。あの真っ白な白鳥ベスパはもう居なかった。そこには完全剥離してある鉄のカタマリが鎮座していて驚く いや仰天してしまったのだ。

まさかボクのET3とはつゆ気づかず、そこを通り過ぎてしまったほど。化粧を落としたアイドルと同じかも知れない。


すでに板金は終了していた。くの字にプレスが入ったレッグ部分は叩いて追い込むだけでこうも甦ってしまうものか。ボクにはできない分野だけに感動が大きい。
他人様のベスパは見ても、自分のこのような姿を拝むことはめったにない。

作業はこれからブラストに入るところだった。フロア部分がおいしそうなチョコレ−ト色に思いっきり変色しているではないか。聞くのを忘れたが、剥離後に酸化してサビてしまったのか? それとも塗装の下は元々この状態だったのだろうか? 気になってしょうがない。

サビていそうもない塗装面の下なんて、おそらくこんな感じなのだろうと思う。

もう一つ気になっていたのが、過去に再塗装されているかも知れないと言う点。売り主である謎の友人と、アラを探してみてもオリジナル塗装との結論だった。塗装の肌違いやタレも見当たらず、隠れた場所にも元色は発見ができない。

それを今日、発見する。ホーンの下側、レッグ部分の中央に補修の跡があるとのこと。おそらく前方より突っ込み、フロントフェンダーに圧されたクボミを修正したらしいのだ。そのために部分補修するのではなく、総剥離したうえで吹いてあると言う。しかもかなり腕がある人によってだ。

ボディフロアの裏側も見せてくれた。スタンドブラケットに補強板が追加されている。コダわるKANEBANさんらしい。感激する。そしてもっと驚いたのが、ワイヤー・アウター類のたぐいが一切見当たらなかった点。うーむ、素人の発想とはどえらく違うなぁ・・・

やっぱりこれはど素人の作業エリアではないと思った。ここまでもって行くには何日も何時間もかかる。場所も必要だ。有機物特有の臭いだって問題が残る。サイトとしてハイライトにならないが、いいように納得してしまう自分ではできそうもない。

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