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Vespa 125 ET3 Primavera
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ブラストをかける(2003.10/12)


朝5時に目が覚めた。普段は1分1秒も寝ていたいのに、休みとなると早く起きてしまう。100円握り、コーヒー自販機まで行く。たいがいこのパターンだ。どーでもいい、こんな時間がボクは好きなのだ。

先月、早朝ランをした際、居合わせたバイクオーナーが、「休みに遅く起きると損をした気分になる・・・」と。まったく同じ。貧乏性ですよ。

ところがあいにくの雨・・・。夜明けまでに止む予報がそうではなかった。今日はフロントホイールのドラムに、ブラストをかけてもらうつもりでいた。走ってその場で分解する予定でいたのだ。これではベスパでは行く気になれなかった。路面がビッショリ・・・

購入後にフロントハブを分解。・・・までは良かった。いざ組んでみると、ペイント仕立てのバックプレートと薄汚れたドラムに使用前・使用後のような差があきらかに出てしまったのだ。

9時頃になって、やっと止む。10時を過ぎて家を出る。浦所街道(注;浦和〜所沢)からR17号までガンガン飛ばす。目指すゴールは埼玉の戸田市。スリ抜けを屈指する。信号の度に強気で先頭に立つ。なんと、1時間ちょいで着く。クルマよりはよっぽど速かった。これは快感だ。

「ブラスト」とは砂をガンで吹き付け、サビを落とす研磨方法。これを初めて知ったのは、サビ取り雑誌「オールドタイマー誌(これしか読んでいない・・・)」。随分と前から掲載されていた。

本来、おそらく、ガラス製品の彫刻がメインだと思う。クルマやバイクのサビ取りに流用することを考えついた人はスゴイことだ。手が入りにくい細かい箇所もラクラクと研磨ができるうえ、なかでもアルミ製品などは独特な質感が表現できる。

最近になって、レストアを趣味にしている方にポピュラーになってきた。まだまだ価格がはる。置くスペースも問題となる。バイクにぞっこんの知人が、なんと2台もこの機材を所有。何度かクルマのパーツで使わせていただく。

ボクらはここで世間話ミーティングをよく行う。今日は仲間が集まるので、ET3で行くことに・・・


ショップではありませんよ。初めて最初に伺った時は、ただただ笑ちゃうしかなかった。I さんのガレージは、旧車バイクが騒然と並んでいる。


ボクはベスパでスクーター派に転身したので良くはわからないが、どれもマニアにはお宝級のバイクらしい。オリジナルの650W1(ダブワン)や500のマッハ、250レインボー、650XS1など、それこそボルト1本よりメッキをかけてレストアしたバイクたちが見えるだけで5台。いや個人的にあげると言ったら、迷わず’64年のCB72を選ぶから全部で6台もある。

驚くのはガレージ内部の光景。家族の洗濯物が干していなかった。扇風機もしまい込まれていないのだ。ウチとはえらく違っている。生活感が入り込んでいなかった。

ガレージは母屋とは別棟にあり、レイアウトやパーツストック状況などがまるでショップ然の模様。こうなっていれば、特殊ツールやとうぜんブラストもある。



まずはインパクトを借りて、22mmのセンターナットを外し、ホイールを取り出す。
ブラスト前。元々素材が荒い。よって薄汚れが目立つ。たまらなく美しい造形だと気にいっているパーツのひとつ。
これがブラストマシン。飛行機音のようなバカでかいコンプレッサーで吹きつけ、サビや汚れを一網打尽。
右側が塗装剥がし用に使用。左側が仕上げ用に打つのだそうで、砂質が異なる。打っているのはここのオーナー。ボクは呆然として見ていた。
ブラスト後。写真ではわかりにくいかも知れない。手が入らない奥まった凹など、手作業ではどうしようもない。シルバーペイントを塗ったような質感・・・との表現が正しいようだ。
ペイントしたバックプレートと色合がマッチ。
うーん、魔法のブラストは我が家にも欲しい。とーぶんは無理ですね。
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